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つくりかけ小話

今日は同人イベント行って悶々したので、
小ネタ未満みたいなおはなしをちょっとだけ書いてから寝る。
細々と考え始めてるけもみみ創作で。



「クソ羊が」
吐き捨てたドルムンクの鋭い眼光。
やだなあ、とフランは眉間に皺を寄せた。
侮蔑の言葉を言われる覚えはないし、別段仲が悪いわけでもない。
同じギルドのメンバーが襲われていたので、助けた。
逸脱した行動ではないし、むしろ善行に分類されるものではないだろうか。
「なんで怒るんですか」
「手出し無用」
ドルムンクの尻尾が地を打った。
「はあ?あんな危なかったのに?」
「計算だ」
うそつけ。呟いた言葉は獣の雄叫びにかき消された。
白い獣はふらつきながらも近づいてくる。剥き出しの牙の奥から低い唸り声。
この獣に、生への執着や恐怖はない。
誰かが生命を奪い、その巨体が砂に還るまで獲物を追い続ける。
「俺が仕留める」
「…じゃあ僕は先に帰りますよ。知らないよ、あんたが死んでも。帰るよ。いいの?」
「おー帰れ。お前のぽわぽわした頭が見えると戦意が失せる」
ドルムンクは槍を構え直した。
獣がおぞましい大口をあけて、肉を食いちぎろうと襲いかかる。
横に跳んだドルムンクが獣の胴を突き刺した。
苦悶の声があがるも、獣はすぐに体勢を立て直した。
牙で、爪で、獲物を裂こうと暴れ回る。
槍でその一撃を受け止めたとき、ふいにドルムンクがバランスを崩して跳ね飛ばされた。
刃物のような爪で裂かれる事は回避したものの、右腕の骨がどうにもおかしい。
「うわあ痛そう」
「・・・お前まだいたのか!!」
帰ったと思っていたフランが木の上に座っていた。
「ホントにいいんですか、手伝わなくて」
「いい。帰れ」
「だって」
フランが言葉を切った。顔をしかめて黙りこむ。
ドルムンクはなんとか獣の横に回りこみながらチャンスを伺った。
「だって、何だ」
「見捨てて帰ったらギルドマスターに小言いわれそうで」
クソ羊が!!
フランへの苛立ちをこめて打った一撃が獣の眉間を貫通した。
獣は断末魔をあげて倒れた。
途端、白い体に亀裂が走りパキンパキンと音を立て始めた。
筋が細かく分かれ、全体を覆ってしまうとドルムンクがそこに槍を突き立てた。
陶器が割れるような音が響き、獣は細かい砂となってあたりに散らばった。
フランが適当な拍手を送る。
ドルムンクは舌打ちしてその場を後にした。

Profile
ZARI (ザリ)
好きなものは
創作、お絵描き、話書き。

超スローペースに
楽しんでます。
1月30日生まれ。

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